株式会社ジオデータ開発 ロゴ
株式会社ジオデータ開発GEO DATA DEVELOPMENT Inc.
継続的改善ITサービスマネジメントISO/IEC 20000-1PDCAKPISLAインシデント改善バックログ

SERVICE MANAGEMENT / CONTINUAL IMPROVEMENT / PDCA

継続的改善とは? PDCAとISO認証・審査・取得の仕組みを解説

公開日:2026-10-13

監視アラートを増やしたのに障害対応は遅いまま。新しい運用手順を導入したのに、同じ障害が繰り返される。こうした問題を、勘や単発の施策ではなく、データと振り返りを使って継続的に改善する方法を学びます。

この記事の学習ルート

現場の課題 → SMSと継続的改善 → PDCA → KPIと改善施策 → ISO規格の比較 → 認証取得の準備・審査・費用 → 操作ラボ

1. なぜITサービスには継続的改善が必要なのか

たとえば社内の業務システムが、毎週月曜日の朝に遅くなるとします。担当者がその都度サーバーを再起動するだけなら、一時的には復旧しても問題は繰り返されます。継続的改善では、利用者への影響、遅延の発生頻度、原因、解消までの時間を計測し、より根本的な対策を選び、導入後の数値を比較します。

一度で完全な正解を見つける必要はありません。小さな改善が確かに役立ったのか、別の問題を生んでいないかを確認してから標準化します。運用に入った後もサービス要求、ビジネス環境、技術、脅威が変化するため、改善を一度で打ち切ることはできません。

2. サービスマネジメントシステム(SMS)の位置付け

SMS(Service Management System)は、サービスマネジメントの方針と目標を定め、計画・設計・移行・提供・改善を管理する枠組みです。ISO/IEC 20000-1は、SMSに関する要求事項を示す国際規格で、日本ではJIS Q 20000-1として対応する規格が整備されています。継続的改善はこの仕組み全体に関係する活動であり、単独の作業手順や特定のツール名ではありません。

現場では、改善する対象をサービスそのもの、運用プロセス、組織体制、インフラ構成、利用者とのコミュニケーションなどから選びます。改善を行った記録があるだけで十分とはいえず、どの指標がどう変わったか、目標に近づいたかを評価する必要があります。

用語意味の中心実務での例
継続的改善パフォーマンスを向上させる反復的活動復旧時間を測定し、改善し、再度測定する
プロセス入力を用いて結果を生み出す関連する活動インシデントの受付→分類→復旧→記録
サービスマネジメント価値提供に向けた活動・資源の管理SLAとサービス提供体制の整備
サービス継続中断があっても合意したサービスを継続・復旧する能力災害時の代替環境への切替
可用性求められたときに利用できる性質月間稼働率をSLAと比較する

3. PDCAサイクルで改善を回す

PDCAは「一度実施して終わり」ではない

PLAN

計画

課題・原因を特定し指標と目標を決める

DO

実行

変更の影響を評価して施策を展開

CHECK

評価

実績・副作用を測り目標と比較

ACT

改善・標準化

有効策を定着させ次の課題へ

ACTで得た知見を次のPLANへ戻し、指標・優先度・改善対象を再評価します。

Planでは課題を「障害件数が多い」だけで終わらせず、対象サービス、計測期間、発生条件、利用者への影響を明らかにします。Doでは原因に対応した施策を選び、小規模検証やロールバック計画を用意して実行します。Checkでは数字と現場の意見の両方を確認し、Actでは有効な変更を標準化するか、追加の改善を計画します。

PDCAは順番を暗記すること以上に、効果を測らないまま「実施済み」で終わらせないために重要です。「改善のための会議を毎月開く」こと自体は活動の一部ですが、会議の回数が増えただけではサービスの改善を意味しません。

4. ベースラインとKPIを決める

改善の前後で何が良くなったかを説明するには、基準値(ベースライン)が必要です。例えば「直近3か月の月間インシデント平均20件、平均復旧時間90分」を記録し、「次の四半期末に平均復旧時間を60分以下にする」と目標を置きます。計測方法や対象範囲が変わった場合は、その違いも残さないと数値を誤読します。

指標何を見るか注意点
月間インシデント件数障害・サービス劣化の頻度検知強化直後は件数が増えることもある
MTTR(平均復旧時間)障害から復旧までの時間開始・終了の定義と重大度をそろえる
サービス可用性利用できた時間の割合計画停止の扱いはSLAで確認
再発件数同じ根本原因で起こる障害分類ルールを固定して測定する
一次解決率最初の対応で解決できた割合複雑な問い合わせの混入に注意
利用者満足度体験や説明の分かりやすさ回答者の偏りを確認する

5. 根本原因を分析して施策を選ぶ

障害対応が遅い理由は、監視不足、担当者への連絡遅延、手順書不足、権限承認待ちなど様々です。原因が違えば有効な改善も異なります。原因分析にはログや時系列、5 Whys、特性要因図、変更履歴などが利用できます。ただし、1つの問いだけですべての因果関係が確定するわけではありません。

継続的改善の情報と責任の流れ
利用者・監視

問い合わせ/障害/稼働ログ/満足度

改善バックログ

原因仮説/優先度/責任者/期限

変更管理と運用

承認/試験/展開/ロールバック

効果測定・経営レビュー

KPI・SLA・副作用を評価し、次の改善へ戻す

実際の役割や承認プロセスは組織の規模、変更のリスク、サービス特性に合わせて設計します。

対策を選ぶ際は、実現可能性、期待する利用者価値、費用、変更リスク、依存関係を比較します。短期間でできる改善を積み重ねつつ、構造的な問題については中長期の計画を立てます。優先度を決めずにすべての改善案を実行すると、運用チームの負荷や変更リスクが増大します。

6. 改善バックログを管理する

改善案を思いついた順に実施するのではなく、改善バックログとして課題、仮説、目標、責任者、期限、リスクを管理します。特定のツールは必要ありません。小さなチームなら共有のチケットや表でも始められます。大切なのは「だれが何をいつまでに改善し、何をもって効果ありとするか」を追えることです。

項目記録例理由
課題復旧まで平均90分かかる改善対象を明確化
原因仮説二次対応担当への連絡が遅い施策との因果関係を確認
施策オンコール表と通知ルールを統一何を変更するか明確化
目標指標MTTR 60分以下達成判断を可能にする
責任者・期限運用責任者・四半期末実施漏れを防ぐ
副作用と対策通知過多を監視、元設定に戻せるようにする安全な改善を支える

7. 変更管理と改善はどうつながるのか

運用設定の改善であっても、本番環境の変更が障害を引き起こす可能性があります。監視ルール変更、ロードバランサーの設定調整、サーバー増強、アプリケーションのリリースなどは、適切な変更評価、テスト、実施計画、承認、ロールバック手順を用意して進めます。低リスクの定型変更と大規模な変更で同じ手続を要求するとは限りません。

改善活動と変更管理は対立しません。変更管理は改善施策を安全に適用するための仕組みであり、継続的改善はどのような変更が価値を生むかを検討し、実施後も効果を追跡します。

8. インシデント管理・問題管理との関係

インシデント管理は現在発生しているサービス中断・品質低下からの早期復旧を重視します。問題管理はインシデントの根本原因や将来の発生可能性を分析し、既知の問題を扱います。継続的改善はそれらの情報を使い、将来のサービス品質を高めるための改善を継続的に進めます。

インシデント管理

いま止まっているサービスを復旧する

問題管理

なぜ繰り返すのかを明らかにする

継続的改善

対策を実行・評価し次の改善へつなぐ

9. サービス継続と可用性を混同しない

可用性は利用できる状態に注目する指標・性質であり、サービス継続は災害や重大障害が起きた場合にも合意したサービス水準を維持・回復する能力に関係します。継続的改善は、それらを含む広いサービスのパフォーマンスを高めていく活動です。同じ「継続」という文字が含まれていても、意味の中心は異なります。

10. 情報セキュリティ運用に活用する

SOCのアラート処理、脆弱性対応、アクセス権限レビューなども改善対象です。例えば誤検知が多ければ検知ルールを調整し、重大イベントの見逃しが増えないかを確認します。脆弱性対応が滞るなら、優先度決定から担当部門への割当て、期限までの修正・再検証という流れを見直します。

対象改善の例確認する副作用
SOCアラート高リスク事象を優先表示する重大な検知漏れが増えていないか
脆弱性管理重大度と資産重要度に応じて期限を定義重要システムの変更リスク
アカウント管理異動・退職時の権限削除を自動化誤削除で業務停止が起きないか
監査ログ重要操作を検索しやすい形式にそろえる個人情報・秘密情報の記録過多
バックアップ復旧演習と復旧手順書の更新を定期化復旧目標と実測値の乖離

改善の結果としてダッシュボードの数字が良くなっても、リスクが適切に低減したとは限りません。検知・予防・復旧という複数の観点を持ち、サービス責任者、セキュリティ担当者、利用部門の期待をそろえて評価します。

11. ISO認証とは? 「規格」と「第三者認証」の違い

ISOは国際的な標準を制定する組織です。ISO規格を読むこと、規格に沿って社内制度を整備すること、独立した認証機関の審査を受けて認証を取得することは別々です。たとえば、ISO/IEC 20000-1の要求事項に従ってITサービスの運用体制を構築しても、認証機関の審査を受けなければ「第三者認証取得済み」とは表示できません。

企業サイトの「ISO/IEC 27001認証」「ISO/IEC 20000-1認証」は、一般に組織のマネジメントシステムに対する第三者認証を指します。会社そのものの全業務が無条件で保証されるわけではなく、証書に記載された適用範囲・拠点・対象業務・有効期限・認証機関を確認する必要があります。

規格

要求事項または手引きを定める文書

例:ISO/IEC 27001の要求事項

内部で運用

自社の方針・手順・記録を整備する

例:内部監査・リスク対応・経営レビュー

第三者認証

外部の認証機関が範囲を定めて審査する

例:適合が確認されると認証登録

12. 試験で区別したい主要ISO・JIS規格

規格番号は全部を丸暗記するよりも、何を守り、何を管理し、何を認証できるかで整理すると迷いにくくなります。下表の認証の可否は「その規格そのものの第三者認証が一般に想定されるか」を示します。

規格・制度対象と役割第三者認証・評価
ISO/IEC 27001(ISMS)情報セキュリティマネジメントシステムの要求事項。情報資産のリスク評価・対策・改善組織のISMS認証の対象
ISO/IEC 27002情報セキュリティ管理策の実施指針。27001の附属書Aを理解する際の参考27002単独のISMS認証規格ではない
ISO/IEC 20000-1(ITSMS)ITサービスマネジメントシステムの要求事項。SLA・変更・障害・サービス改善組織のSMS認証の対象
ISO 22301(BCMS)事業継続マネジメントシステムの要求事項。事業中断への備えと復旧組織のBCMS認証の対象
ISO 9001(QMS)品質マネジメントシステムの要求事項。顧客要求と製品・サービス品質組織のQMS認証の対象
JIS Q 15001 / Pマーク個人情報保護マネジメントシステムの要求事項/国内のプライバシーマーク付与制度Pマークは国内の独自制度。JIS Q 15001の第三者認証とも制度が異なる
ISO/IEC 27017クラウドサービスのセキュリティ管理策の実施指針単独のISO/IEC 27001認証と同一視しない。国内にはISMSクラウドセキュリティ認証制度がある
ISO/IEC 27018パブリッククラウドで処理する個人識別情報(PII)の保護指針規格そのものを27001と同じ組織認証と見なさない
ISO/IEC 15408(Common Criteria)IT製品・システムのセキュリティ機能の評価基準組織のISMS認証ではなく製品等のセキュリティ評価・認証に利用
ISO 31000リスクマネジメントの指針それ自体は第三者認証を目的とする要求事項規格ではない

たとえば「企業の情報セキュリティ管理体制」なら27001、「ITサービス提供の品質」なら20000-1、「災害後も事業を続ける仕組み」なら22301です。ISO/IEC 15408は企業の運営体制ではなく、IT製品のセキュリティ機能の評価に使われるため混同しないようにします。

13. 会社が認証を取得するまでの準備と審査

認証はお金を払うだけで取得できる登録ではありません。組織が管理の仕組みを構築・運用したうえで、外部の認証機関が要求事項への適合を評価します。一般的なマネジメントシステム認証の進め方は次のとおりです。

STEP 01

認証範囲・適用規格を決める

対象の事業、提供サービス、部門、拠点、関係会社との境界を明確にする。

STEP 02

現状との差を調べる

要求事項と既存の運用を比較。リスク、法令、顧客要求、管理上の不足を洗い出す。

STEP 03

仕組みを整えて実際に運用

方針・目標・役割・手順を決め、教育、日常運用、障害・変更・改善の記録を残す。

STEP 04

内部監査とマネジメントレビュー

自社で適合状況と成果を検証し、経営層が課題、資源、改善方針を評価する。

STEP 05

第1段階・第2段階審査

認証機関が準備状況・文書と運用実態を審査。発見された不適合には是正対応する。

STEP 06

認証登録・維持審査・更新

認証後も継続的改善と記録を維持。通常は定期的なサーベイランスと更新審査を受ける。

準備・証跡の例ISO/IEC 20000-1(SMS)ISO/IEC 27001(ISMS)
方針・目標提供サービスの品質目標、SLA情報セキュリティ方針と目標
リスクと運用管理サービスの提供・変更・継続・供給者管理情報資産、リスクアセスメントと対応
日常の記録インシデント・変更・サービスレビュー・改善権限管理、教育、リスク対応、事故対応
共通する証跡内部監査、マネジメントレビュー、是正・継続的改善内部監査、マネジメントレビュー、是正・継続的改善

14. 費用・準備期間・維持更新の考え方

審査費用は規格番号だけで一律に決まらず、従業員数、サイト数、対象サービス、業務の複雑性、認証範囲、審査工数などで変わります。費用の見積もりでは、認証機関への支払いと、社内人件費・必要なツール・研修・任意のコンサルティングを分けて考えましょう。認証機関の選定時には複数社の見積もりと審査範囲を比較するのが実務的です。

費用・期間の区分何が発生するか押さえるポイント
初期整備規程・台帳・プロセス整備、教育、内部監査、運用記録業務が既に整っているほど追加負担は小さくなることがある
初回審査第一段階・第二段階の審査費用、場合により旅費等人数・拠点・適用範囲などによって個別見積もり
認証の維持年次の定期審査や日常の運用工数取得後も継続的改善・是正措置・記録が必要
更新審査認証周期に応じた再評価一般的なISOマネジメントシステム認証では3年周期が基本
準備期間現状調査→構築→運用実績→審査組織規模・現状により数か月からそれ以上と幅がある

なおプライバシーマークは有効期間2年、2年ごとに更新申請という別制度です。国内のJIS Q 15001第三者認証とPマークも同じ制度ではありません。個人情報保護の制度を比較する場合は、この更新周期も見分けるポイントです。

15. 認証マークを見たときの確認項目と理解度チェック

会社概要やサービス紹介でISOの認証マークを見たら、単に「持っているから安全」と考えるのではなく、以下を確認します。規格番号と適用版、認証対象の組織・サービス・拠点、認証機関、登録番号、有効期限です。認証は一定の仕組みの適合を示すもので、無事故や脆弱性ゼロを保証するものではありません。

状況対応する考え方混同しやすい点
SOCのリスク管理・情報漏えい防止体制を認証したいISO/IEC 27001(ISMS)27002は管理策の実施指針
IT運用委託サービスの品質管理体制を示したいISO/IEC 20000-1(SMS)ITILは実践方法のフレームワークで認証要求事項そのものではない
災害時の重要業務の継続・復旧の体制を審査したいISO 22301(BCMS)単一システムの可用性の数値だけを扱うわけではない
製造・サービス全般の品質マネジメントを示したいISO 9001(QMS)製品が一件も不良にならない保証ではない
国内の個人情報保護の体制をPマークで示したいJIS Q 15001に基づくPマーク制度ISO/IEC 27001とは審査目的・付与主体・対象範囲が異なる
暗号製品などのセキュリティ機能を評価したいISO/IEC 15408(Common Criteria)組織のISMS認証ではなく製品評価

16. よくある失敗

改善施策を実施して満足する

実施前後の基準と評価日を決め、KPIで効果を確認する。

毎月の会議数や改善チケット数を成果にする

利用者価値とサービス品質に関係するアウトカム指標を用いる。

測定方法を途中で変更する

対象サービス・集計期間・除外条件の変更を履歴に残す。

障害対応者だけを責める

個人ではなく、手順・ツール・権限・教育・設計などシステムの原因を調べる。

一度改善したので監視を終える

環境変更や需要変動で効果が失われていないか定期的に再確認する。

17. FAQ

Q. 継続的改善は障害が起きたときだけ必要ですか?

いいえ。利用者満足度、コスト、性能、セキュリティ、業務の変化なども改善のきっかけです。問題発生前の予防的な取り組みも含みます。

Q. PDCAを回せば自動的にサービス品質は上がりますか?

自動では上がりません。原因と施策の対応、正しい指標、効果測定、実行能力が必要です。

Q. 可用性99.9%と継続的改善は同じ意味ですか?

違います。99.9%は可用性の水準です。継続的改善はその水準を含めたパフォーマンスを高める反復活動です。

Q. 小規模組織にも改善バックログは必要ですか?

大規模なシステムは不要ですが、施策・責任者・期限・基準値・評価結果を追える記録があると改善を継続しやすくなります。

Q. KPIが改善したのに問い合わせが増えました。成功ですか?

指標の定義や利用者の体験を確認する必要があります。1つの指標だけで成功と決めず、副作用も評価します。

Q. ISO/IEC 20000-1とITILの関係は?

ISO/IEC 20000-1はSMSの要求事項を定める規格で、ITILはITサービスマネジメントの実践を整理した枠組みです。目的に応じて併用できます。

18. 実践ラボ:改善の計画と効果を評価する

架空のWebサービスを題材に、監視ルール、復旧手順、容量対策、教育を組み合わせます。最初に基準値を確認し、目標のMTTRを設定し、施策を実行して予測上の観測値を確認します。最後に振り返りを記録して、次のサイクルへつなげましょう。

INTERACTIVE LAB / SERVICE IMPROVEMENT

改善バックログとPDCAを動かす

障害が多い架空のWebサービスを運用する担当者になり、施策を選択して効果を確認します。数値は教育用の仮定であり、実際の改善効果を予測するモデルではありません。

PLAN:基準値と目標を決め、データから改善対象を選びます。

1. 改善施策を選ぶ

選択を変更すると予測値を再計算し、実施・観測の状態がリセットされます。変更は現場への影響を評価してから承認する前提です。

2. 計測の基準と改善目標

MTTRは「障害から復旧までの平均時間」。実務では起算点・対象範囲・集計期間を定義してから比較します。

3. 実施と効果の確認

指標基準値実施後(教材上)
月間インシデント20件未観測
平均復旧時間(MTTR)90分未観測
月間可用性(教材値)99.50%未観測
同一原因の再発件数8件未観測
まず施策を選んで「施策を実施」を押します。

4. ACT:標準化と次の課題

数値変化は足し合わせた架空の例示です。可用性とインシデント件数には単純な換算関係はなく、改善施策間の相互作用や実際の変更リスクもモデル化していません。

19. まとめ

継続的改善は、ISO認証の名称ではなく、サービスの品質や成果を高めるため、計画・実行・評価・見直しを反復する考え方です。ポイントは、現状を測る → 目標を定める → 施策を実行する → 効果と副作用を確認する → 次の改善へつなぐという循環にあります。単なる「作業の繰り返し」でも「サービスを止めない能力」でもありません。またISO/IEC 20000-1のような要求事項規格は、継続的改善を含むマネジメントシステム全体の第三者認証を取得でき、取得には運用記録・内部監査・外部審査が必要です。

一次資料・参考資料

規格の要求事項を正確に確認する場合は、正式な規格本文と適用版を参照してください。この記事は規格全文の代替ではありません。